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Yokohama Red Brick Warehouse
2017 9.23 SAT., 9.24 SUN.
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驚異の“ワンマン・オーケストラ”で圧倒する、ジェイコブ・コリアー

驚異の“ワンマン・オーケストラ”で圧倒する、ジェイコブ・コリアー

2016年の初来日でオーディエンスの度肝を抜いた20歳の天才がBNJFに初登場。「いくらなんでも次元が違いすぎる」と、今回そんなメッセージを届けてくれたのは日本で最も多忙なドラマー、沼澤 尚さんだ。来日前より彼を見続けている沼澤さんが語るジェイコブ・コリアーの魅力とは。

 YouTubeに本人がアップしていた驚異的なワンマンパフォーマンス映像の数々…たった一人で一体どうやってこれを録音しながら撮影してるんだろうと誰もがびっくりしたのがたった5年前。当然のように誰なのかすごく気になり彼について可能な限り調べあげた結果、その経歴に驚いたのは言うまでもないが、衝撃的だったのはやはり完全に独学でスタートしているのにもかかわらずその道の専門家としか思えないようなとてつもないレベルで全ての楽器を演奏しているということ。それも確実に世界的なトップレベルで。そして多重録音によるボーカルアレンジをはじめその全体における驚くべきアレンジ&プロデュース能力、さらにはそれらをエンターテインメントとしてこの高いクオリティで動画を作成するセンスの良さ。何でもやれちゃう人っているけど、いくらなんでも次元が違いすぎる。

「驚異的」と付けざるを得ないそのワンマンパフォーマンスは、オーディエンスを確実に釘付けにする。
Jacob Collier – Don’t You Worry – Live From Lincoln Hall

ヴォーカルの力も持ち合わせているのがジェイコブの凄さ。カーペンターズの「Close to You」も彼ならではの魅力を纏う。
Jacob Collier – Close to You – Live From Lincoln Hall

 初来日の情報が耳に入った瞬間に絶対に観ると決めていたが、自分としては楽しみというより、これをライブでやることでそれが果たして面白いものなのかどうか、どこまでのクオリティでどんな感じで何をするんだろう?という、期待と不安が入り交じった気持ち…つまり、それまでに観てきた様々なアーティストのワンマン・ソロ・パフォーマンスに対するイメージがやはりあるわけで、コーラスは録音されてあるものが出るのね、とか、悪く言えばいわゆるマイナスワン的なカラオケ状態に感じさせてしまう、あらかじめ仕込んできたトラックが流れてそれに乗って歌うのね、とか…さすがに職業柄良い意味でも悪い意味でも客席側で冷めてしまうことが多々ある中、果たしてYouTube映像だけで彼の大ファンになっていた自分を楽しませてくれるのだろうか?

 ジャンルのくくりなんかでは決して印象づけられて欲しくない、マドンナ、ケンドリック・ラマー、リアーナクラスのスタジアム規模でステージ跳び跳ねている様子を簡単に想像してしまったのは自分だけじゃないはずと思った本当に「楽しい」夜だった。

 これが横浜とブルーノートで観れるなんて何がなんでもまた観に行かないといけなくなった。

「Saviour」はオーディエンスの参加を促す、ライブでも盛り上がるファンキーな曲だ。
Saviour – Jacob Collier

ARTISTS|ジェイコブ・コリアー(9.24 sun.出演)

沼澤 尚(ぬまざわ・たかし)
1960年、東京都出身。83年にL.A.に渡りチャカ・カーンやボビー・ウーマック等との共演を重ねる。現在はシアターブルックでの活動の他、国内外を問わず高い評価を得る日本で最も多忙なセッションドラマーでもある。

【Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017(9.23 sat., 9.24 sun.) 開催中止のお知らせ】

「ドナルド・フェイゲン&ザ・ ナイトフライヤーズ」は、ドナルド・フェイゲン氏の急病により、来日および本フェスティバルへの出演がキャンセルとなりました。フェイゲン氏来日キャンセルを受け実行委員会で検討しました結果、本フェスティバルの開催を中止することを決定しました。
本フェスティバルを楽しみにしてくださっていたお客様には、多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

2017年 9月 14日
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 実行委員会

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